契約手続きの前に

分譲住宅購入の前に気をつけるポイント

分譲住宅

契約書

契約書に印鑑を押印した時点で、その分譲住宅を購入するという契約は締結したことになります。 その後で自分が不利になる内容や納得がいかないことが見つかっても、変更やキャンセルは出来ません。 自分の勝手な思い込みで勘違いをしてしまわぬよう、契約書には全て目を通して完璧に理解してから印鑑を押しましょう。 契約後の無用なトラブルを避けるためにも、不明な点は必ず売主に説明を求めておくべきで、何度もいくつも質問をすることは面倒かもしれませんが、これがお互いにとってのためなのです。 契約において特に確認が求められる点は、売買代金や支払い時期、物件引き渡しの時期などでしょう。そして万が一トラブルが起きた時のことを踏まえて、それらの解決法についても事前に確認しておきましょう。 多分大丈夫だから、と安易に考えてはいけません。契約書以外にしっかり確認すべきものに、重要事項説明書もあります。 重要事項説明書とは、物件に関する法令上の制限や物権の利権関係、契約解除に関する事項、水道・電気・ガスの供給についてなどが記載された、その住宅の重要事項を説明する書類のことです。 建物取引主任者は、契約成立までにこれらの内容を買主に対して説明する義務があります。

アフターサービス

契約をする前に、入居後のアフターサービスに関しても確認しておく必要があります。 その分譲住宅が自分の物になっただけでは、安心して生活できるという保障は全くありません。 なにかしらの欠陥が見つかった場合のことも考えて、その場合にはきちんと対応してもらえるのか確認しておきましょう。 具体的には、施工上の不備に関する保証、入居後に各種設備の点検が受けられるかどうかなどです。 保証がなかったり期待の出来ない内容だと、もしも住宅に不具合があった場合にきちんとした対応をしてもらえない可能性があります。 大手のハウスメーカーだから安心、というわけでもありませんので、入居後の安定した生活のためにも要チェックです。 また現在では「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」が定められており、販売会社・住宅生産者に瑕疵担保責任を負うことが義務付けられています。 この品確法に則った内容でなければ、トラブルが起きたときにまともな対応をしてくれない業者であるかもしれません。

中古物件・注文住宅

もし条件が折り合わなかったり、金銭的にも分譲住宅の購入は厳しいかな、となったら一度中古物件も視野に入れてみましょう。 費用の問題から中古物件を考える方も少なくなく、金銭的には中古物件の方が確かにお求めやすくなっています。 しかし住宅設備や築年数の問題などがありますので、事前のチェックは新築の分譲住宅よりも念入りに行う必要があります。 分譲住宅購入の主なメリットは、事前に物件を確認することができる、注文住宅よりも購入費用が安い、自分で設計や建築を行うことがないので注文住宅よりも物件引き渡しまでの期間が短い、など注文住宅よりもお手軽なことでしょう。 金銭的・時間的に余裕があり多くの打ち合わせを行うのが可能であれば、注文住宅といった選択肢もあります。 ですが気に入った物件は金銭的にちょっと手が届かない、という人の方が多数でしょうし、将来のことも考えてリフォーム前提で購入するという手もあります。 リフォームを前提として中古物件を購入すれば、物件の購入費用を抑えて浮いた分をリフォーム費用にあてることが出来ますので、これも賢い選択といえるでしょう。 リフォーム出来る範囲は限られますので注文住宅ほどの自由度はありませんが、ある程度自分好みの住宅を手に入れることは可能です。